住宅ローン金利について

注文住宅や新築を購入するとき、住宅ローンをどこで借りるかという問題は重要です。3000万円のローンを組んだ場合、たった1%金利が違うだけで、500万円以上も差がつくことがあります。どこで住宅ローンを借りるかという、少しの判断の違いで、500万円以上も得をしたり、損をすることがあるということです。注文住宅や新築の購入時には、不動産会社などから提携をしている金融機関をおすすめされることがありますが、しっかりと吟味しておきましょう。

住宅ローンでは、変動金利を選ぶか、固定金利を選ぶかということも重要です。固定金利を選んでおけば、将来いくら金利が上がっても、負担は変わりません。30年のローンを組むなら、30年後の返済額まで約束されますので、シミュレーションをしやすく、人生プランを立てやすくなります。

しかし、変動金利を選ぶことにもメリットがあります。金融機関にもよりますが、変動タイプのほうが、金利が1.0%程度低くなっていることもあります。将来もずっと金利が低いままだった場合、500万円以上も得をするという結果になる可能性があるということです。

どちらの選択が正しいのかは、結果が出てみないとだれにも分からない問題です。しかし、一定の目安というものはあります。

年収に余裕があって、その気になれば積極的に繰り上げ返済をしていけるという人は、変動タイプを選んでおいたほうが、得をする可能性が高いです。なぜなら、金利が上昇しそうになったら、一気に繰り上げ返済を進めて、元本を減らすことができるからです。元本を減らしておけば、金利が上がったときのリスクは減らせます。頭金を多めに用意できる人や、返済期間20年以下のローンを組む人なども、変動タイプのほうがおすすめできます。

逆に、余裕がないギリギリのローンを組むという人は、少しでも負担が増えたら一気に破綻してしまうかもしれません。住宅ローンは借り換えをすることもできますが、借り換えの審査は甘くはなく、それまでの返済で1度でも延滞をしてしまっていたら、厳しくなります。金利が4.0%、5.0%というように上がっていっても、なにもすることができずに、破綻への道を歩むしかないという事態になってしまう可能性もあります。

結論として、住宅ローンは最初に金利が低いところで借りることと、変動タイプと固定タイプのメリット、デメリットをしっかりと理解して、自分に合ったタイプを選んでおくことが重要になります。