耐震住宅について

注文住宅では耐震性を自分で選ぶ時代がやってきました。建築基準法における耐震基準は最低限の基準です。建築基準法の想定を超える地震が起きることを心配し、建築基準法の耐震規定以上の耐震性を持った建物を希望する場合は、発注者が業者に対して高い耐震性を持った住宅を希望することを伝える必要があります。現在の木造住宅は建築基準法の仕様規定を守らなければならないために、創意工夫を尽くした自由な設計ができない面があります。現在の法律の中で可能な限り耐震性を高めるためには、筋違いの設置を多めにしたり、構造用合板や耐震ボードを壁に張ることが効果的です。注文住宅で耐震性を高める効果的な手段として、柱の太さを基準より太くすることが挙げられます。2階建ての住宅であれば、最低でも12cm角は必要で、柱が10.5cm角の住宅よりはかなり丈夫になります。過去の地震においても、柱が10.5cm角の住宅は多くの被害が報告されているのに対し、柱が12cm角の住宅に被害は少ないことがわかっています。

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